【2023.07.28.】ストックホルム(Stockholm)からウプサラ(Uppsala)への行き方
ウプサラ(Uppsala)は北欧最古の大学であるウプサラ大学があるウプサラ県の県庁所在地。ストックホルムへの空の玄関口であるアーランダ空港からも近く、文化の香り高い落ち着いた街並みとほどよく便利なお店が歩いていける距離にある、素敵な街です。ストックホルムから日帰りで行くなら1時間の直通電車が便利。ストックホルム中央駅からウプサラ中央駅への行き方と観光名所のいくつかを紹介します。
写真: Niklas Lundengård / Uppsala Marknadsföring
1.【行き方】 ストックホルム中央駅(Stockholm City)→ウプサラ中央駅(Uppsala Centralstation)
ウプサラ中央駅行きの通勤電車(ペンデルトーグ、Pendeltåg 40 mot Uppsala C) に乗れば終点まで直通一本(約一時間)。ただし乗車途中で県境(ストックホルム県とウプサラ県)を越えるため、SL(Storstockholms Lokaltrafik, 大ストックホルム圏地方交通)の料金以外にウプサラ県内の公共交通費(UL)を「ウプサラ県に入る前に」事前支払いする必要があります。ここでややこしいのは、ストックホルム県とウプサラ県で料金体系が違うこと。ストックホルム県は時間制なので同一料金で75分乗り放題ですが、2023年現在、ウプサラ県はゾーン制(乗車区域によって料金が異なる)。そこでストックホルムからウプサラに行く場合には、
- SLの通勤電車に乗る前にSL+ULのコンビネーションチケットを買ってから乗る。
- 自分がすでに改札を通っているSL乗車券(ICカード)に、UL料金を上乗せして支払い、支払い証明済切符を発行してもらう。
- ストックホルム・ウプサラ間24時間チケットを買ってから乗る。
もし中央駅付近のホテルに泊まっている旅行者なら、中央駅のSLセンターか係員がいる駅の改札口に行ってコンビネーションチケットを購入するか、携帯電話のアプリでも購入することができるようです。ちなみにコンビネーションチケットは大人一名につき123SEK(スウェーデンクローナ)。SL +ウプサラ交通(UL) の1,2,5ゾーン用の券で、150分間有効です。ストックホルム中央駅からウプサラ中央駅までは1時間弱なので、出発時間を確認してうまいこと乗れば、 ウプサラに着いてからもある程度バスに乗れることになります(まあ、有名どころは駅から歩いて行けるところも多いですが)。
2.は、通勤電車に乗る前にバスなどに乗る必要がある人向けです。バス乗車時にSLの1回券(Engångsbiljett, 39SEK)または定期券などを切っているので、バスからの乗り換えで通勤電車に乗るため改札を通るときにはすでに使いかけのSL切符(ICカード)を持っていることになります。この場合はUL料金の追加分99SEK(子どもは60SEK)を改札口で支払えば良いです。日本のスーパーのレシートのような、紙の切符を発行してもらえます。車内で検札がきたら自分のSLカードとUL用の紙の切符を見せる必要があるので、ウプサラに到着するまでなくさずに持っていましょう。
ストックホルム・ウプサラ間24時間チケットは340SEKなので、Märstaで降りるとか途中下車を何度もするのではなくストックホルムからウプサラに日帰り旅行するだけなら、行きと帰りでコンビネーションチケットを2枚買ったほうが246SEKで済むのでオトクです。
UL 1日券情報 https://www.ul.se/biljetter/periodbiljett/vuxen/
2. 【日帰り観光】
ウプサラ観光局(Destination Uppsala) 公式ホームページ https://destinationuppsala.se/
ウプサラ観光地図(無料) https://destinationuppsala.se/turistinformation/broschyrer-och-kartor/
*ウプサラ無料観光地図の紙バージョンはウプサラ中央駅のインフォメーションセンター(2階にインフォメーションセンター、1階にロッカールームとトイレがあります)やツーリストインフォメーションにも置いてあります。中央駅のインフォメーションセンターでSL/ULコンビネーションチケットも購入できます。
1) Gustavianum
* イチオシですが残念ながら2024年の春まで改装工事中
写真: Gustav Dalesjo/ Uppsala-Marknadsforing
2) ウプサラ大聖堂(Uppsala domkyrka)
写真:Gustav Dalesjo/ Uppsala-Marknadsforing
3) ウプサラ大学カロリーナ図書館(Carolina Rediviva, Uppsala universitetsbibliotek)
公式ホームページ https://www.ub.uu.se/vara-bibliotek/carolinabiblioteket/
グスタフ2世アドルフ国王によって1620年に建てられたウプサラ大学の図書館。中にはロッカールーム、トイレ、カフェ(夏休み中はお休み)、各種閲覧室があります。入場無料、誰でも入れます。個人的な感想としては、壮絶なる辞書類の宝庫。なんと諸橋の大漢和まで揃っています。いったい、誰が揃えたんだろう。。。でもスゴイ。正面玄関すぐ脇に展示室もあります。図書館好きには一見の価値アリと思います。